第 3 節:インターネット上での偽・誤情報の拡散等
●
SNS等プラットフォームサービス上では、その特性(例:アテンション・エコノミー、アル
ゴリズム)により、自分と似た意見にばかり触れてしまうようになる(エコーチェンバー)、
自分好みの情報以外が自動的にはじかれてしまう(フィルターバブル)等、「情報の偏り」が
生じやすい
●
SNS等の普及により、利用者が様々な情報を容易に入手・発信可能となる一方、誹謗中傷や
偽・誤情報の流通・拡散の問題も顕在化。AI・ディープフェイクの普及により、偽画像・動
画の拡散が加速するおそれ
違法・有害情報センターへの相談件数の推移
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
7,000
平成 22 平成 23 平成 24 平成 25 平成 26 平成 27 平成 28 平成 29 平成 30 令和元 令和 2 令和4 令和 3 (年度)
(件)
1,337
1,560
2,386
2,927
3,400
5,200 5,251
5,598
5,085
5,198
5,407
6,329
5,745
(出典)総務省「令和 4 年度インターネット上の違法・有害情報対応相談業務等請負業務報告書(概要版)」
インターネット上の偽・誤情報への接触頻度
毎日、またはほぼ毎日 最低週 1 回 月に数回 ほとんどない 頻度はわからない
一度も見たことがない そもそも何がフェイクニュースなのかがわからない
19.1 12.0 16.6 18.6 20.2
2.9
10.7
19.5 19.5 21.7 10.7 22.2 5.0
1.4
令和3年度
インターネット上のメディア
(SNS やブログなど)
令和3年度 まとめサイト
(%)
(出典)総務省「令和 3 年版 国内外における偽情報に関する意識調査」
AI・ディープフェイクを利用した偽・誤情報の事例
年 エリア 内容
2021 欧州 ロシアの議員のディープフェイク動画と気づかずに欧州の議員
がビデオ電話会議を実施した
2022 日本 「StableDiffusion」が静岡県の台風洪水デマ画像作成に使われ、
Twitter 上に投稿された
2023 米国 政治活動家が、バイデン大統領が第三次世界大戦の開始を告げ
る動画を作成。作成者は AI で作成した旨を説明したが、多くの
人が説明をつけないまま動画を共有した
米国 ベリングキャットの創設者が、トランプ前大統領が逮捕される
偽画像を「Midjourney」を使用して作成・公表し、Twitter 上
で拡散された
(出典)各種ウェブサイトを基に作成 (出典)Spectee「静岡災害デマ、画像生成 AI の急速な進化が
もたらす新しい時代」(2022.09.28)