②経営の開放性の効果
第2-1-29図は、「社外への経営課題の共有・相談」への取組状況別に経常利益の変化率(中央値)を見たものである。「取り組んでいる」事業者の方が高い水準を示している。この調査結果から
一概にはいえないが、社外に経営課題を共有・相談することで、本業のみならず、例えば資金調達など、幅広い経営課題の解決につなげることができ、収益性向上を実現している可能性がある。
第2-1-29図 経常利益の変化率(社外への経営課題の共有・相談への取組状況別、中央値)
| 取組状況 | 中央値 (%) |
|---|---|
| 取り組んでいる (n=6,527) | 37.7 |
| 取り組んでいない (n=6,451) | 30.5 |
Horizontal bar chart showing the median change rate of operating profit by business status regarding sharing and consulting management issues outside the company. The chart compares '取り組んでいる' (n=6,527) at 37.7% and '取り組んでいない' (n=6,451) at 30.5%.
資料:(株)帝国データバンク「令和6年度中小企業の経営課題と事業活動に関する調査」
(注)1.社外への経営課題の共有・相談について、「取り組んでいる」は「十分取り組んでいる」、「ある程度取り組んでいる」と回答した事業者の合計。「取り組んでいない」は、「ほとんど取り組んでいない」、「あまり取り組んでいない」と回答した事業者の合計。
2.経常利益の変化率は、2023年と2018年を比較して算出したもの。
③まとめ
本項では経営の開放性として、社外への情報開示、経営課題の共有・相談の状況を確認した。社外への情報開示に当たり、論理的かつ正確に社内の状況を説明する必要があることから、日頃から
経営管理の透明性を高める等の取組につながり、それが収益性の改善に取り組むきっかけになっている可能性がある。また、社外への経営課題の共有・相談により、経営課題の解決につながり、成長が実現できている可能性も見て取れた。