次に、社外に向けた情報開示の取組状況について確認していく。

第2-2-31図は、「決算情報の社外開示」の取組状況について、スケール別に確認したものである。これを見ると、「十分取り組んでいる」又は「ある程度取り組んでいる」と回答した割合は、スケールが大きくなるほど高くなる傾向にある。一方で、「100億円以上」の事業者においても、約2割の事業者は「あまり取り組んでいない」又は「ほとんど取り組んでいない」と回答していることが分かる。

続いて、「決算情報の社外開示」の取組状況とスケール変動状況の関係性について見ていく。第

2-2-32図は、「決算情報の社外開示」に「取り組んでいる」事業者と「取り組んでいない」事業者について、5期前のスケール別に、スケール変動状況を確認したものである。これを見ると、いずれのスケールにおいても、「取り組んでいる」と回答した事業者の方が、「取り組んでいない」と回答した事業者よりもスケールアップを実現した割合が高いことが分かる。外部株主、金融機関、支援機関等に決算情報を開示することで、借入れによる資金調達や、効果的な経営支援・助言を得ることにつながり、それがスケールアップの一助となっている可能性がうかがえる。

第2-2-31図 決算情報の社外開示の取組状況(スケール別)

Horizontal stacked bar chart showing the percentage of companies reporting financial information by scale. The x-axis represents percentages from 0% to 100%. The y-axis shows four scale categories: 10億円未満 (n=17,106), 10億円以上~50億円未満 (n=5,934), 50億円以上~100億円未満 (n=917), and 100億円以上 (n=556). The legend indicates four levels of effort: 十分取り組んでいる (blue), ある程度取り組んでいる (teal), あまり取り組んでいない (orange), and ほとんど取り組んでいない (red).
スケール 十分取り組んでいる ある程度取り組んでいる あまり取り組んでいない ほとんど取り組んでいない
10億円未満 (n=17,106) 23.4% 32.5% 17.5% 26.6%
10億円以上~50億円未満 (n=5,934) 31.8% 41.1% 16.1% 11.1%
50億円以上~100億円未満 (n=917) 34.2% 41.5% 14.3% 9.9%
100億円以上 (n=556) 34.5% 43.0% 13.1% 9.4%
Horizontal stacked bar chart showing the percentage of companies reporting financial information by scale. The x-axis represents percentages from 0% to 100%. The y-axis shows four scale categories: 10億円未満 (n=17,106), 10億円以上~50億円未満 (n=5,934), 50億円以上~100億円未満 (n=917), and 100億円以上 (n=556). The legend indicates four levels of effort: 十分取り組んでいる (blue), ある程度取り組んでいる (teal), あまり取り組んでいない (orange), and ほとんど取り組んでいない (red).

資料:(株)帝国データバンク「令和6年度中小企業の経営課題と事業活動に関する調査」

(注)1.ここでスケールは、直近(1期前)の売上高に基づいて集計しており、1期前において「事業を開始していない」と回答した事業者は集計から除いている。

2.ここで「社外」とは、外部株主、金融機関、支援機関、有償のコンサルタント等を指す。