⑥スケールアップに向けたDX 33
第2-2-18図では、スケールを問わず、自社の経営課題として「デジタル化・DX」と回答した事業者が一定程度存在することを確認した。ここからはスケールアップとDXの関係性について分析を進める。
第2-2-37図は、デジタル化の取組段階 34 について
て、スケール別に確認したものである。これを見ると、売上高「10億円未満」は約7割の事業者が「段階2」以下となっており、業務環境のデジタル化を果たした段階でとどまっているが、売上高50億円以上は5割超の事業者が「段階3」以上となっており、デジタル化による業務効率化やデータ分析に取り組んでいる様子がうかがえる。
第2-2-37図 デジタル化の取組段階(スケール別)
| 売上高スケール (n) | 段階4 | 段階3 | 段階2 | 段階1 |
|---|---|---|---|---|
| 10億円未満 (n=17,106) | 2.8% | 27.0% | 54.4% | 15.9% |
| 10億円以上~50億円未満 (n=5,934) | 3.8% | 42.3% | 49.2% | 4.8% |
| 50億円以上~100億円未満 (n=917) | 4.8% | 47.1% | 43.8% | 4.3% |
| 100億円以上 (n=556) | 6.3% | 53.2% | 38.1% | 2.3% |
資料:(株)帝国データバンク「令和6年度中小企業の経営課題と事業活動に関する調査」
(注)ここでのスケールは、直近(1期前)の売上高に基づいて集計しており、1期前において「事業を開始していない」と回答した事業者は集計から除いている。
33 ここでDXとは「デジタル・トランスフォーメーション」の略称であり、「顧客視点で新たな価値を創出していくために、ビジネスモデルや企業文化の変革に取り組むこと」を指す。
34 デジタル化の取組段階は、第1部と同様、以下のとおりとなっている。
段階4:デジタル化によるビジネスモデルの変革や競争力強化に取り組んでいる状態
段階3:デジタル化による業務効率化やデータ分析に取り組んでいる状態
段階2:アナログな状況からデジタルツールを利用した業務環境に移行している状態
段階1:紙や口頭による業務が中心で、デジタル化が図られていない状態