コラム
2-2-6
オープンファクトリーと万博がもたらす、ものづくりの未来
1. オープンファクトリーとは
「オープンファクトリー」という言葉は、Open(=開く)とFactory(=工場)をつなげた造語である。イメージしやすい単語を用いれば「工場見学」であるが、近畿経済産業局が令和2年度に行った調査事業 41 において、行動を起こす人によって言葉を整理し、①見学者側が工場を見に行く行為を「工場見学」、②企業側が工場を見せる行為を「オープンファクトリー」として定義付けている。
コラム
2-2-6①図
「オープンファクトリー」と「工場見学」の違い
オープンファクトリー
Open Factory
見せる側
Sender
「付加価値を創り出す現場」
見る側
Viewer
工場見学
Factory-Tour
オープンファクトリーとは、Open(=開く)とFactory(=工場)の造語であり、一般的にイメージしやすいのは「工場見学」という言葉。
令和2年度調査※により、「工場見学」は見る側を主語とした言葉であり、「オープンファクトリー」は見せる側を主語とした言葉として整理。
※令和2年度 関西におけるオープンイノベーションを創出する地域一体型オープンファクトリーの発展可能性事例調査
資料:株式会社地域計画建築研究所「令和2年度 関西におけるオープンイノベーションを創出する地域一体型オープンファクトリーの発展可能性事例調査 報告書」より近畿経済産業局作成
2. 全国に波及する「地域一体型オープンファクトリー」
さらに、企業単独ではなく、地域内で企業等が面として集まり一体的に見せていく取組を「地域一体型オープンファクトリー」と定義。オープンファクトリーを研究する京都橘大学経営学部の丸山一芳教授によれば、オープンファクトリーを通して生まれる「産地における中小企業連携によるイノベーション」も多数確認されており、産業観光資源としての可能性だけでなく、「オープンイノベーション」の観点からも注目されることからコラム2-2-6②図のとおり、取組は日本全国に広がっている(2024年3月末時点における地域一体型オープンファクトリーは47事例)。
41 株式会社地域計画建築研究所「令和2年度 関西におけるオープンイノベーションを創出する地域一体型オープンファクトリーの発展可能性事例調査 報告書」