2. 人材確保の取組
本項では、賃金、採用、人材育成、人事評価制度、職場環境の改善の取組に着目し、取組状況と人材確保への効果を分析していく。
①賃金
第2-1-45図は、賃上げの実施状況別に直近3年間で採用した従業員の定着率を見たものである。
これを見ると、賃上げ率が高い事業者ほど定着率「7割以上」の割合が高いことが分かる。また、「賃上げをしていない」事業者では、定着率「3割未満」の割合が高いことが分かり、賃上げが定着率に影響を及ぼしている可能性が高いと考えられる。
第2-1-45図 従業員の定着状況(賃上げの実施状況別)
| 賃上げの実施状況 (n) | 7割以上 | 3割以上 7割未満 | 3割未満 |
|---|---|---|---|
| 10%以上 (n=420) | 56.4% | 28.8% | 14.8% |
| 5%以上~10%未満 (n=2,687) | 53.4% | 33.4% | 13.2% |
| 0%超~5%未満 (n=13,072) | 51.7% | 34.9% | 13.5% |
| 賃上げをしていない (n=2,031) | 48.8% | 30.9% | 20.3% |
Horizontal stacked bar chart showing employee retention rates by wage increase implementation status. The chart compares four groups: 10% or more (n=420), 5% or more to less than 10% (n=2,687), 0% or more to less than 5% (n=13,072), and no wage increase (n=2,031). The retention rates are categorized into three levels: 70% or more (blue), 30% or more to less than 70% (orange), and less than 30% (red).
資料:(株)帝国データバンク「令和6年度中小企業の経営課題と事業活動に関する調査」
(注) 1.従業員の定着状況は、直近3年間で従業員を「採用した」と回答した事業者に対し、直近3年間で採用した従業員の定着割合を聞いたもの。ここでの、直近3年間で採用した従業員の定着割合における「3割以上7割未満」は、「3割以上5割未満」、「5割以上7割未満」と回答した事業者の合計。
2.賃上げの実施状況は、2024年における正社員一人当たりの賃上げ率について聞いたもの。「0%超~5%未満」は「0%超~3%未満」、「3%以上~5%未満」と回答した事業者の合計。「賃上げをしていない」は「据え置き(0%)」、「減少」と回答した事業者の合計。「正社員はいない」と回答した事業者は除く。