第2-1-73図は、経営者のリスクリングへの取組状況別に人材育成の取組状況を確認したものである。これを見ると、経営者がリスクリングに「取り組んでいる」事業者は「取り組んでいない」
事業者に比べて人材育成に積極的に取り組んでいることが分かる。経営者の学ぶ姿勢が組織文化に昇華し、人材育成の取組につながっている可能性が示唆される。
第2-1-73図 5年前と比べた人材育成への取組状況(経営者のリスクリングへの取組状況別)
| 経営者のリスクリングへの取組状況 | 増やした | 増やしていない |
|---|---|---|
| 取り組んでいる (n=8,172) | 65.2% | 34.8% |
| 取り組んでいない (n=14,647) | 40.3% | 59.7% |
資料:(株)帝国データバンク「令和6年度中小企業の経営課題と事業活動に関する調査」
(注)1.経営者のリスクリングへの取組状況について、「取り組んでいない」は「取り組んでいないが、数年のうちに取り組む意向」、「取り組んでおらず、今後も取り組む意向はない」と回答した事業者の合計。
2.5年前と比べた人材育成の取組について、「増やした」は「大いに増やした」、「やや増やした」と回答した事業者の合計。「増やしていない」は「変わらない」、「やや減らした」、「大いに減らした」と回答した事業者の合計。
3.人材育成の取組について、「従業員はいない」、「業歴5年未満」と回答した事業者は除く。
③まとめ
本項では、経営者のリスクリングへの取組状況を確認した。経営者のリスクリングが業績に好影響を及ぼしている可能性が見て取れた。また、経営者の学びの姿勢は組織文化に昇華し、組織全体として人材育成・学びの風土が醸成されていることが示唆された。自社の成長・発展のためには、
経営者自身の成長が重要だと認識し、必要とされる知識の把握・習得に努めることが求められる。
事例2-1-8では経営者のリスクリングへの取組により、経営改善や新規事業創出を実現して成長していることに加え、経営者の学びの姿勢が、学び続ける組織風土の醸成にもつながったことで成長を加速させている企業の事例を紹介する。