コラム
2-2-1 ②図
100億企業創出の加速に向けた「好循環」の仕組み
100億企業創出の加速に向けた「好循環」の仕組み
①100億企業を目指すことを表明
- ➤ 100億という高い目標を定め、表明することで、それを達成するための課題や戦略を研究する。
- ➤ 目標の公表により、世間の注目が集まることで、支援や助言、ビジネスチャンスを得やすくなる。
②100億企業を目指す経営者のネットワークを構築
- ➤ 地域や業種を超えた、多様・異質な経営者のネットワークであり、高い成長意欲を共有する。
- ➤ 100億達成に資する成長の視座・発想を得られ、高い成長を目指す経営者ならではの悩み・解決策を共有できる。
③優れた経営者を称揚
- ➤ 100億を目指す企業の中で、実績を上げた企業や特に優良な企業は、表彰等で経営者個人を称揚。
- ➤ これにより、成長を目指す経営者の社会的評価を高める。
④社会の機運醸成
- ➤ 社会の中で「100億企業・経営者」というブランドが形成される。
- ➤ より多くの経営者が100億企業や成長を目指すきっかけとなる。
資料:中小企業庁「中小企業の成長経営の実現に向けた研究会第2次中間報告書」
3. 100億企業への成長に向けて基盤となる要素
(1) 成長資金の調達
令和5年度「中小企業における最適なファイナンス手法に関する調査」及び中小企業庁によるヒアリングから、売上高規模が大きくなるほど、エクイティ又はメザニン・ファイナンスの利用割合が高くなることが分かっている。
資金調達をデット・ファイナンスのみで行おうとすると、調達のしやすさなどを背景に、新規事業であっても事業性評価がしやすい既存事業の周辺領域にとどまってしまう傾向があることから、リスクを取る新しい挑戦に向けた資金調達手段としては、エクイティ・ファイナンスが有効と考えられる。
他方、エクイティ・ファイナンスに対する恐怖心やネガティブなイメージを抱いている経営者も少なからず存在することから、中小企業の経営者の正しい理解を促進するため、エクイティ・ファイナンスのメリットや適した活用のケースを発信した。
メザニン・ファイナンスについても、本質的には成長資金の調達に適した特徴を持つことに注目し、必ずしも資金繰り安定のための調達方法に限られない、成長資金の調達方法としての活用を促すメッセージを発信した。
エクイティ・ファイナンス、メザニン・ファイナンス共に、中小企業の経営者の正しい理解が進み、特に成長志向の中小企業における活用が広まっていくことを期待したい。