先行研究 40 で指摘されているように、中小企業によるイノベーションの実現に当たっては、取引先や大学等の研究機関との連携が重要である。第2-2-80図は、イノベーション活動を実施した際

の連携先について確認したものである。これを見ると、「自社のみで行った」を除けば、「支援機関」と回答した割合が最も高く、次いで「仕入先」、「販売先・顧客」と続いていることが分かる。

第2-2-80図 イノベーション活動における連携先

Horizontal bar chart showing the percentage of companies that collaborated with various entities during innovation activities. The data is as follows: 自社のみで行った (41.5%), 支援機関 (20.5%), 仕入先 (17.6%), 販売先・顧客 (15.0%), 同業他社 (13.2%), 大学等の高等教育機関 (6.8%), 政府・公的研究機関 (4.2%), その他 (6.8%). The sample size is n=4,976.
連携先 割合
自社のみで行った 41.5%
支援機関 20.5%
仕入先 17.6%
販売先・顧客 15.0%
同業他社 13.2%
大学等の高等教育機関 6.8%
政府・公的研究機関 4.2%
その他 6.8%
Horizontal bar chart showing the percentage of companies that collaborated with various entities during innovation activities. The data is as follows: 自社のみで行った (41.5%), 支援機関 (20.5%), 仕入先 (17.6%), 販売先・顧客 (15.0%), 同業他社 (13.2%), 大学等の高等教育機関 (6.8%), 政府・公的研究機関 (4.2%), その他 (6.8%). The sample size is n=4,976.

資料:(株)帝国データバンク「令和6年度中小企業の経営課題と事業活動に関する調査」

(注)1.直近5年間程度において、「プロダクト・イノベーション」又は「ビジネス・プロセス・イノベーション」に取り組んだと回答した事業者に聞いたもの。

2.ここでの「連携」には、単なる資金支援を含まない。ただし、資金支援のプロセスで、イノベーション活動における助言等を行った場合は「連携」とみなしている。

3.複数回答のため、合計は必ずしも100%にならない。

40 岡室(2016)では、「研究開発集約度やその他の企業属性を一定とすれば、取引先企業や大学と連携する企業のほうが全体としてイノベーションを実現しやすい」ことを示した上で、その背景について「内部の経営資源の乏しい中小企業にとって、外部組織との連携によって外部の優れた専門知識やノウハウ等を活用することが重要である」ということを示唆している。