第2-2-92図は、海外直接投資の実施状況別に、5年間のスケール変動状況を見たものである。これを見ると、「実施している」と回答した事業者は、「実施していない」と回答した事業者よりも、スケールアップを実現している割合が高いことが分かる。この調査結果から一概にはいえないが、

海外直接投資は、スケールアップに向けて有効な投資行動の一つであると考えられる。その一方で、海外直接投資は、国際情勢や為替相場の変動など、国内での投資と比べて不確定要素が多いことから、自社の経営状況や外部環境を踏まえながら、より慎重な投資判断が求められると考えられる。

第2-2-92図 スケール変動状況(海外直接投資の実施状況別)

Stacked bar chart showing scale change status by implementation of foreign direct investment. The chart compares 'Scale Up' (blue) and 'Flat/Scale Down' (orange) percentages for two groups: 'Implementing' (n=933) and 'Not Implementing' (n=23,173).
海外直接投資の実施状況 スケールアップ 横ばい・スケールダウン
実施している (n=933) 27.1% 72.9%
実施していない (n=23,173) 11.6% 88.4%
Stacked bar chart showing scale change status by implementation of foreign direct investment. The chart compares 'Scale Up' (blue) and 'Flat/Scale Down' (orange) percentages for two groups: 'Implementing' (n=933) and 'Not Implementing' (n=23,173).

資料:(株)帝国データバンク「令和6年度中小企業の経営課題と事業活動に関する調査」

(注)1.ここでの「海外直接投資」とは、出資により海外に法人を設立すること、及び、企業が海外現地法人に資本参加することを指す。

2.ここでの「実施していない」は、「実施していたが、今はしていない」、「実施したことがない」と回答した事業者を合計したもの。

3.5期前と今期見通しの売上高を比較して、第2-2-6図の売上高区分を基に、上方遷移した場合を「スケールアップ」、スケールの変動がない場合又は下方遷移した場合を「横ばい・スケールダウン」と定義している。