次に、経営人材について確認していく。第2-2-22図は、スケール別の経営人材の有無及び人数を確認したものである。これを見ると、スケールが大きくなるほど経営人材が存在している割合が高くなり、人数も増える傾向にある。特に、「経営人材はいない」と回答した割合は、「10億円未満」で最も高いことが見て取れる。この分析からも、売上高10億円未満の事業者が売上高10億円
以上へのスケールアップを実現するに当たっての「成長の壁」の一つとして、経営者一人で経営することの限界が存在している可能性が改めて示唆される。特に、「100億円以上」では、9割超の事業者が経営人材を有していることから、将来的に100億企業を目指すに当たっては、経営人材の確保は重要な取組である可能性がある。
第2-2-22図 経営人材の有無及び人数(スケール別)
| スケール別 | 3人以上 | 2人 | 1人 | 経営人材はいない |
|---|---|---|---|---|
| 10億円未満 (n=17,106) | 10.5% | 20.1% | 34.4% | 35.0% |
| 10億円以上~50億円未満 (n=5,934) | 32.8% | 28.9% | 24.4% | 13.8% |
| 50億円以上~100億円未満 (n=917) | 47.7% | 25.8% | 15.4% | 11.1% |
| 100億円以上 (n=556) | 57.6% | 21.0% | 13.1% | 8.3% |
Horizontal stacked bar chart showing the percentage distribution of management personnel by scale. The y-axis lists four scale categories: 10億円未満 (n=17,106), 10億円以上~50億円未満 (n=5,934), 50億円以上~100億円未満 (n=917), and 100億円以上 (n=556). The x-axis shows percentages from 0% to 100%. The legend indicates four categories: 3人以上 (blue), 2人 (teal), 1人 (orange), and 経営人材はいない (red).
資料:(株)帝国データバンク「令和6年度中小企業の経営課題と事業活動に関する調査」
(注)1.ここでの「経営人材」とは、経営者と近い視点・視座で、経営戦略の立案や事業展開等に関して意思決定を担うことができる人材を指す。
2.ここでのスケールは、直近(1期前)の売上高に基づいて集計しており、1期前において「事業を開始していない」と回答した事業者は集計から除いている。