中小企業・小規模事業者求められる共通価値
本章では、中小企業・小規模事業者において対応の重要性が高まっている共通価値(脱炭素化・GX、サーキュラーエコノミー、経済安全保障・人権尊重、BCP)に対する中小企業・小規模事業者の取組状況等について確認する。
第1節 脱炭素化・GX
本節では、脱炭素化・GXに関して、中小企業・小規模事業者への要請や中小企業・小規模事業者における対応状況などについて確認する。
第1-2-1図は、企業規模別に脱炭素化の取組段階 77 について見たものである。これを見ると、
「中規模企業」、「小規模事業者」共に「段階2」以上の事業者は一定数存在するものの、「段階1」が6割超と最も高い。また、「中規模企業」では「小規模事業者」に比べて取組が進展していることが分かる。
第1-2-1図 脱炭素化の取組段階(企業規模別)
| 企業規模 | 段階5 | 段階4 | 段階3 | 段階2 | 段階1 | 段階0 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 中規模企業 (n=13,932) | 5.0% | 9.6% | 64.1% | 11.6% | ||
| 小規模事業者 (n=10,656) | 2.6% | 5.5% | 65.4% | 22.5% |
資料:(株)帝国データバンク「令和6年度中小企業の経営課題と事業活動に関する調査」
77 ここで「脱炭素化」とは、二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスの排出量を削減、若しくは排出量をゼロにする取組を指す。それぞれの取組段階の定義は、下記のとおり。
段階0:気候変動対応やCO2削減に係る取組の重要性について理解していない
段階1:気候変動対応やCO2削減に係る取組の重要性について理解している
段階2:事業所全体での年間CO2排出量(Scope1,2)を把握している
段階3:事業所における主要な排出源や削減余地の大きい設備等を把握している
段階4:段階3で把握した設備等のCO2排出量の削減に向けて、削減対策を検討・実行している
段階5:段階1~4の取組を実施しており、かつ情報開示を行っている